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「汝は、兄と自らの力で闇の呪縛を打ち破った。」
「それは、我が力を継承する資格を有したとも云える。」
「汝に問う…己の弱さ故に汝は、大切な者を傷付けた。その事実は、変わらない…それでも彼の者と共にある事を願うか?」
コルフィは、全てを受けとめ兄の支えになる事を願った。
青の王は、優しく微笑み雄弁に語る
「我が名を称え力を求めよ。さすれば汝に大いなる力を授けよう」
コルフィは、兄の助けになりたいと願う
『青の王の名に懸けて誓う、兄の助けとなる大いなる力を!!』
その時、コルフィの前に青く輝く強大な冷気が立ち上ぼる。
コルフィは、冷気の中に手を入れ青く輝く長剣を引き抜いた。
コルフィと青の王が、精神世界で出逢っていた時間は、現世に置いては瞬きをする程度の刹那の間だった。
~現世では~
アルスが、深紅の神槍を片手に暗黒神の木偶と化したコルフィと戦っていた。
アルスと神槍の驚異的な力の前にコルフィは、防戦一方となっていた。
アルスが振るう神槍が、漆黒の長剣を打ち付ける度にコルフィの顔は、苦痛に歪み…長剣を握る手は大きく弾かれる。
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