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コルフィの手に握られた幻夢氷剣は、刃の一部が砕けていた。
【先に殺されたいのか?それとも…神槍に続き神剣を捧げに来たのか?】
『どちらでもない!?僕は、兄さんを守るだけだ!!』
【…赤の王と違いお前は、それが不可能な事くらい理解しているのだろ?】
『…理屈じゃない!!兄は、僕を始めこの国の人々を照らす光なんだ!絶対に死なせない!!』
「…コル…フィ」
『兄さん!早く逃げて…長くは、持ちそうにない』
打ち合う毎に神剣は、その身を削り…欠片が、宙を舞う!防戦一方となるコルフィは、苦しそうに呟く。
『幻夢氷剣…もう一度力を貸して…』
幻夢氷剣が、コルフィに呼応するように一瞬青く輝いた。
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