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こんな残虐な事件を起こす犯人に人並みの怒り
そして、ムドウはこの事件について悩んでいた
・・・ああ、面倒くさいことになったな。と
こういった凄惨な事件というものは中々捜査が進まず何年も事件を追わなければならない
勿論、それもムドウは参加する。しかし、事件というのは一つ解決していないから次を待ってくれるわけではなく後からあとから順番を待たずにやってくる。
そうなると、その捜査をしている人間は2つも3つも4つも事件を調べて捜査をしなければならないのだ
更に言うとするならば、こういう凄惨な殺しをする奴は毎度お目にかかりたくないような精神構造をしていることが多い
捕まえる時でさえとんでもないことを口走ってとんでもないことをしでかして捕まえにくいときもある
そのため、何かしら目的を持った裏社会の奴らを捕まえるよりも骨が折れるし理解がしがたいところも多くあるのだ
これは、確実に面倒くさい系統の事件だ
いや、だからこそ裏社会の事柄をやっているはずの『黒猫隊』も応援に呼ばれたわけなのだが・・・
・・・この捜査バックレたい
そう、あまり聞かれてはいけないようなことを考え、早くこの場から出てタバコでも吸いたいと感じていたその時、別の部下がまた声をかけてきた
「警部!こっちに来てください!」
「ん?なんか誰か見つかったか?」
「はい!しかもまだ息があります!」
その言葉に軽い驚きとこれで捜査が楽になるやもという意味での喜びがあふれてきた
「マジか。よし、意識確認をしとけ今下にいる救急隊呼ぶから」
そう言って部下に声をかけたが
部下は、なんだか複雑そうな顔をしている
不思議に思ったムドウが、生存者を見に行くと
「・・・・あらまー」
部下の表情の意味が解り、気の抜けた声が出てしまった
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