第4章

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《闇》 それはいつからいたのか どこから来たのか 誰も知らない。 気づけばそこにあった、いや居たのだろうか。 地から黒い煙の様なものが立ち上がる。 揺らめき、渦巻き濃さを増すそれは一見人の様な形をとる。 そして生き物をお襲う。 襲われた者に痛みはない。 ただ『恐怖』『疑念』『怒り』『怨み』『妬み』など、ありとあらゆる負の感情に囚われるという。 小さな《闇》であれば本人すらも気づかない。 だが《闇》は新たな《闇》を呼ぶ。 やがて取り憑かれたそれは《闇鬼》となり人を、ありとあらゆる生命あるものを襲い喰らう。
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