第十三章

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 マスターが心配そうに、千夏の方をじっと見て聞いた。マスターからしてみれば、千夏の行動は、きっと、受験勉強をしに来たのだろうという気持ちだったに違いない。なぜかというと、千夏の格好は、いかにも女子高生という風だったから、間違いなく、勉強しに来たのだろうと、感じていたからだった。 「大丈夫、だと思います」  千夏は、作り笑いを作って、返事をした。マスターは、千夏の顔を見ると、すぐに別の所へ行ってしまった。それを見て、千夏は思わず、ため息をついてしまうのだった。
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