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そして“約束の日”まであと1年、彼女の卒業式の日にオレは彼女に全てを告げるつもりでいた
オレの出自について
紗栄子との“約束”
不満も不安もあっただろうに、今まで何一つ尋ねることなく、オレに付き合ってくれた彼女に応えたかった
そして彼女が許してくれるなら、これからの人生を一緒に歩んで欲しいと請うつもりだったのだ
『卒業式の日に話がある』
そう言うと彼女は嬉しそうに頷いてくれた
彼女もオレと同じ気持ちだったと思いたい
やっと彼女と通じ合うことが出来る…オレはその日を心待ちにしていた
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