answer~side尊~

24/27
前へ
/224ページ
次へ
そして“約束の日”まであと1年、彼女の卒業式の日にオレは彼女に全てを告げるつもりでいた オレの出自について 紗栄子との“約束” 不満も不安もあっただろうに、今まで何一つ尋ねることなく、オレに付き合ってくれた彼女に応えたかった そして彼女が許してくれるなら、これからの人生を一緒に歩んで欲しいと請うつもりだったのだ 『卒業式の日に話がある』 そう言うと彼女は嬉しそうに頷いてくれた 彼女もオレと同じ気持ちだったと思いたい やっと彼女と通じ合うことが出来る…オレはその日を心待ちにしていた
/224ページ

最初のコメントを投稿しよう!

329人が本棚に入れています
本棚に追加