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「彼女を私の下に付けます。いいですね!?」
強い口調で言うと長谷さんは不承不承頷いた
「…そりゃ構わないがね、不動くん。お手柔らかに頼むよ」
彼女の“お相手”は第一営業部のエースらしい
二人が同じ部署にいた頃は華やかで…長谷さんの昔話はほとんど耳に入ってこなかった
オレはパソコンで見ていた社員番号1015×××の個人データに釘付けになっていたからだ
10年の時を経て彼女はそこにいた
入社時のデータだから5年前の写真になるが、彼女は高校生からすっかり大人の女性になっていた
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