reunion~side尊~

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オレと同じものを頼んだ彼女の息が整うのを待ちながら、質問を考える 聞きたいことは沢山ある。だけど、何を言っても言い訳になりそうで… 結局口から出たのは平凡なものだった 「…元気だった?」 「…はい」 違う。聞きたいのはそんなことじゃない 改めて彼女の姿を見つめる…シャープになった頬のライン。よく手入れされた指先 10年振りに間近で見る彼女はすっかり大人の女性になっていた 充実したその姿は誰の手によるものなのか…考えたくなかった 真っ直ぐにオレを見つめるその視線だけは昔と変わらない。懐かしさに目を合わせると、彼女の視線がゆれて逸らされる
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