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「…尊さん…？」
遠慮がちにオレを見上げる無垢な瞳
中途半端に熱を上げられた身体を持て余しているのがわかる
「…ごめん」
──どうした。女なら誰でも抱けるんじゃなかったのか？
オレは女を抱けなくなった
香織以外は誰でも同じ。香織しか欲しくない
だけど香織はもう、他の男のものだ
どうするんだ、オレ
佐倉美咲と結婚して、彼女と子供をもうけるんだろう？
なのに、勃たないってどういうことだ
香織を失って、オレの劣情はもう立ち上がることはなかった
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