322人が本棚に入れています
本棚に追加
/224ページ
促されて座ったソファーの対面に先輩が座る
「最初に確認しとくけど、翼はオレの息子で合ってる?」
真剣に見つめられて頷くと、先輩は天を仰いだ
「離婚の原因はそれか…北島は許してくれなかったのか?当然だな」
オレのせいだな…と先輩は小さく呟く
「違う…!弘人は…」
弘人は最初から知っていた。お腹の子が自分の子ではないことを
それでも彼は父親になろうとしてくれていた。だけど…
「私が悪いの。私がもっと早く言っておけばよかった。あなたにも…」
「香織…?」
最初のコメントを投稿しよう!