answer~side尊~

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初心を忘れない為に、オレはあの詩を書いた あれはオレの宣戦布告だったんだ だけど事態は急転した。紗栄子が怪我をしたからだ オレは飛び立つこともないまま鳥かごに閉じ込められた “妾の子”は飛ぶことすら許されないのか やり場のない怒りがオレを倦ませていった───彼女はそんなオレに翼の存在を問いかけたのだ その曇りのない瞳に、オレは大切な何かを思い出した こいつのそばでなら、もう一度信じられるかもしれない… だから無理やり自分のそばに繋ぎ止めた
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