第4章

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美術館のような建物の地下に入ると、やっぱりそこはまた駐車場だった。 「行くぞ。荷物を持て。」 「は、はい。」 もしかしたらここが社員寮なんだろうか。 思ったよりすごく立派で、もしかしたら家賃とかすごく高いんじゃないだろうか。 そんなところが社員寮とか、大丈夫なんだろうか。 3つあるボストンバッグの2つを持ってくれながら、サッサと歩いて行ってしまう。 ヨタヨタと後を追いながら、他の車を見回してみればベンツ、アウディ、ポルシェにフェラーリと、超高級車ばかりだった。 「すごい車ばっかりですねっ!」 思わずテンション高く社長に話しかけてしまう。 振り向いた社長の静かな瞳を見て、彼の不機嫌を思い出した。
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