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光を感じて目を開けた。
見慣れない場所、見知らぬ二つの目。
空腹。
声を上げる。
ドタドタと駆ける音。
水の音。
しばらくすると、口に何か押し込まれる感覚。
恐る恐る、私の口に何かが入る。
慣れていないのか、中途半端に入れたせいで、中身がこぼれ出てしまった。
そんなことが何度も繰り返され、次第に、少し強めに押し込まれるようになる。
空腹は満たされた。
私は満足して声を上げるのを止める。
満足感と、疲れとで、眠気が急に襲ってきた。
まどろみに身を委ねる。
まだ、急ぐことはない。
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