6人が本棚に入れています
本棚に追加
━━弘side━━
「ん~~~ん~~~ん~~」
「弘!!ん~~うるさいわ!!黙れバカ!!」
「ひど!!」
「昨日から、ずっとん~~ん~~ばっかじゃねーかよ!さすがにイラつくわ!」
「仕方ないじゃんか~隣の席なのが悪い!」
「仕方ないじゃねーよ…昨日遅刻してきたと思ったら、携帯ばっか見やがって…何?悩みなら聞いてやるよ!」
「ん~~」
「殴っていいか?」
「話す!話すから暴力反対!」
部室であった事は、もう昨日の話し。あれから…番号聞いたのはいいものの、連絡できないでいる…。ヘタレだな…。
連絡来るの待つか、連絡するか悩んでたら、友達の杉元 淳に殴られました。
……痛い。
「まじで、殴った…」
「話せ!!あほ!!」
「口わる~」
「殴っていいか?」
詳しい話しは、出来ないけど…栗原さんに番号聞いて、連絡しようか迷ってるって話してみた。
「栗原って……栗原 三咲?」
「そうだよ…」
「栗原事件…の妹だろ?」
「……そう」
栗原事件…学校では、栗原先輩の事件は噂になっていた…。分かっているのは、喧嘩を止めようとした栗原先輩が、刺されて亡くなった事くらい……。
栗原先輩は格好いい人で、優しかったし人気はすごくあった。
栗原さんも、美人でスタイルも良くて、二人並んでたら、注目の的だった人達。
噂にならない訳がない…。
「なんでまた、弘が栗原さんの番号知ってんだよ?」
「……詳しくは言えない…ごめん」
「……あっそ。で?なんで連絡しない?」
淳は、気が利く奴だ。詳しくは聞かないで居てくれる。無理強いは絶対しない。
最初のコメントを投稿しよう!