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━━翌日━━
私の横を、私と同じ制服の沢山の人達が通る。
笑って話して、たのしそうにする人。
眠そうにアクビをする人。
音楽を聴きながら歩く人。
この間までは、私も兄と並びながら一緒に学校に通ってたのに………。
兄とは年は1つしか離れてない。
同じ高校を受けたのだって兄と一緒に、居たかったから…。
なのに…
高校に入って一ヶ月で、もうひとりぼっちだよ?なんで隣に兄は居ない?
なんで?
どうして?
誰のせい?
私のせい?
お兄のせい?
あいつらのせい…
あいつら
あいつらって誰?
誰だよ…
お兄を殺した奴は…捕まったじゃん。私は、そいつに何もできない…。
胸が痛い…強く締め付けてくみたい…ムカつく…苛々する…
「あの…大丈夫ですか?」
「……え」
「なんか苦しそうですけど?顔真っ青だし」
「……大丈夫…です」
私はいつの間にか、道端にうずくまっていた…。
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