人を殺した

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最初は中学生の時の猫だった、家から持ち出した包丁でバラバラにした。 その時特に嫌悪感はなかったが、服をなるべく汚さないようにと気を使ったのを覚えている。 次はその数ヵ月後、今度は犬だった。 犬はバラバラには流石にできなかったが、息絶えるまで何度も切りつけ、最後には汗だくになっていた。 それから数年、高校も卒業し良い大人になった俺だが、死骸に対してのみ性的興奮を覚えるようになって久しい。 時には死骸を前にして自慰行為に浸っていた事もあった。 そしてふと、時折、果てしない自己嫌悪と死への渇望が全身を包み込むことが多々あった。
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