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しかしごめん、どーでも良い。
この人のせいでやたら視線を浴びて居心地悪いことこの上ないし。
とっとと案内を終わらせたいと、私はそれだけだった。
「化学部、まだ存続してたんだねぇ」
「...ホントですねぇ」
私の正直な反応に、その大学生は小さく噴き出す。
いや、別に笑いを取ろうとしたわけじゃないから、無理して反応しなくていいよ...って、違うか。
私、気を遣わなさ過ぎだね?
さすがの私も、彼に労わるような視線を向けた...途端に。
「椎名先生に気に入られてるってことは、深井さん、化学苦手でしょう?」
ズバリ言い切られる...しかも、何かやたら誇らしげ。
ちぇ。
「センセイは、さぞやオトクイでいらっしゃったんでしょーね、化学」
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