第1話

謎の広告

いやいや！
そんな訳ない。
自分はいつも通りゲームやって過ごしてたし。
心の中では動揺しつつ、冷静に

まぁ、いいや。
部屋戻るわ。

言われた事も理解できず、部屋に戻り考えていた。
自分はここに存在していたはず…
はずではなくここにいた。

考えても何も分からないし今日はゲームもいつもより盛り上がったのもあって疲れてるんだ。
寝よう。

とりあえず。

しばらく経ってなかなか寝付けず、パソコンに向かった。
起動させるとトップページに何故かあの広告がポツリと出ていた。

なんかウィルスとかにパソコンが乗っ取られたのか…？
そんな事も考えるようになった。

あえて、広告に触れず検索サイトを開く。

「夢殺し」とは？

ヒット件数1627件。

1番上のサイトを開く。
不思議な噂
夢殺しというアプリが存在するらしい。
実際に検索にかけても0件で何もないデマとも言われていて真相は分からない。

あてにならない話ばかりだった。

やっぱりいたずらか何かなのか？
ゲームをするのも気にしなければ気にならないし放っておくのがいいか…

流行りの噂っていうのもあって拡散するためのものかもしれない。
少なからず僕だけのパソコンに出てるって訳じゃなさそうだと勝手に思って自己解決した。

少し冷えたせいかトイレに行きたくなり部屋を出るとそこに弟が立っていた。

まず、時間が時間だし明かりも点けずに廊下に立たれては誰でもビビる。

なんかあったのか？と聞くと

今日は寝付けなくてという事だった。
弟とは仲が悪い訳でもなくなんだかんだ学校の話やゲームの話で盛り上がったりもしていたため寝付けなくて部屋に来るのも珍しくない。

ちょうど僕も寝付けなくて暇してたしいいところだ。
何か「夢殺し」について知ってるかもしれないしな。

ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ。
「夢殺し」って知ってるか？