第1章

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少女は重い病気にかかっていました。 みんなと同じように外で元気よく遊ぶことができず、1日のほとんどを部屋の中で過ごさなければなりませんでした。 病気になってから日に日に笑顔が消え、暗くなっていった少女を心配してパパとママは少女の部屋のベッドの上に大きな天窓を設置することにしました。 少女はとても喜びました。昼間は雲が流れていく様子や鳥が飛んでいく様子を眺め、夜はお星様の輝きやお月様が時折雲の隙間から現れるのを飽きずに眺めていました。 ある時、少女がママに聞きました。 「ママ、お星様はなんであんなに光り輝いて綺麗なの?」 「それはね、あのお星様にもあなたみたいな子がいて、遠い宇宙から早く病気を治してって応援してくれているからよ」 「えっ、そうなの?、じゃあ私早く元気にならなくちゃ」 「そうよ」 少女は星を見上げながらしっかりとうなずきました。
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