『プロポーズ』

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「お前童貞じゃなかったの!?ついこないだまで植物のめしべとおしべの受粉シーン見て興奮してただろう!?」 『どんだけ純情だよ!童貞違うはボケ!てか産まれてくる女の子の名前どうしようか考え中なんだよね』 「女の子か難しいね!俺の姉ちゃんの名前親父が考えたんだけど、その時目にした物を名前にしたんだって!」 『桜見たからさくらとかかな?なんて名前?』 「うん子!」 『かわいそ過ぎるだろお前の姉ちゃん!親父どんだけだよ!でも女の子って年頃になると母親にお父さんの洗濯物と一緒に洗わないでって言うじゃん!切ないよな』 「母親大変だよな!便器で父親の服洗ってるんだろ!?」 『違うわい!父親とんだけ汚物だよ!汚物男の長谷川か!でも大事に育てた娘もいずれ嫁いで行くんだよな』 「行くね!よし俺、お前の娘の彼氏役やるから練習しようぜ!」 『分かった…話とは何だね?』 「娘さんを捕虜にください!」 『違うわボケ!娘さんを僕にくださいだろうが!』 「娘さんも僕もくさい」 『娘はくさないわ!」 「まぁ何だかんだで娘結婚するわな!結婚式上げるわな!結婚式では花嫁が両親への手紙読むわな!」 『結婚するな…切ない』 「俺が花嫁役でお前に手紙読むから、練習しとけ!」 『分かった!読んでくれ!』 「お父さん、お母さん、今まで大事に育ててくれてありがとうございます。今日はお父さん、お母さんにお願いがあります。新郎と誓いのキスが出来ないので、産まれてからすぐ付けられたこの鉄仮面を外していただけないでしょうか?」 『わーい呪われし子供!ってもういいわ!どーもありがとうございました!』
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