序章:即死フラグ

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序章:即死フラグ

先程まで俺がいたのは、大都会東京にある私立高校の理科室だったハズだ。それなのに、何故今俺の目の前には草原が広がっているんだ。 「た、たおさないでほしいぷる~ん」 しかもなんだこれ。 ゼリー状の塊がなんか言ってる。ぷるぷるしてる。きめぇ。 そういや梢からメモ貰ってたな……何々「モンスターは倒しましょう!武器の装備を忘れずに!」? 「こ、こっちこないでぷる~ん」 んだよ、見るからに弱そうじゃねぇか。漢は素手で勝負、親父の教え通り一発でケリつけてやる。 そして おれは めのまえが まっくらに なった ーーーーー イギリス人の母親譲りの金色の髪。 現役時代は日本人最凶と言われた元プロボクサーの父譲りの悪い目付き。 両方兼ね備えた俺は、世間一般でいう「不良」のレッテルを貼られていた。 俺自身は特に喧嘩が好きな訳でもないのに他の不良たちが俺にちょっかいを出してくるので、その都度俺は適当に相手してきた。どうやらそれがいけなかったらしい。 気付けば俺は、人類最凶の男と呼ばれる羽目になってしまったのだ。
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