非日常へ

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「君のことが好きだっ!俺と付き合ってください!」 人気のない屋上で告白する男子生徒。 彼の目の前にいるのは私立桂林高校の風紀委員長であり優等生。 品行方正で才色兼備、容姿端麗と三種の神器のようなルックスを持つ彼女は男子からの人気も高く告白されるのは日常茶飯事。 名は、天上院みやび。 「……なら、『夜ノ夜戦』で1勝あげたら付き合いましょう」 「はい?」 「頑張ってね」 小悪魔のような笑みを浮かべながら屋上を後にする天上院みやび。 告白で玉砕されるか、告白で成功か、この2つの選択肢しか存在しない告白で第三の選択肢が出てきて唖然している男子生徒。 男子生徒の名は、黒滝新九郎。 「その前に……夜ノ夜戦ってなに?」 屋上から見える夕暮れの太陽に照らされながら首を傾げた。
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