四天王1人目

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廊下を進むりょうま。 ‥‥すると 次は男女2人がいる。 りょうま (おっ!あいつらはコンビか?) またしても その様子を見つめるりょうま。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 男 「おいリカ‥。 もっと強く肩を揉め。 その程度では凝りは取れん!」 リカと呼ばれた女は頷く。 リカ 「すいません‥。幹也様」 どうやら幹也と呼ばれた男が リカに肩たたきをさせているようだ。 幹也 「これからゲームだというのに お前のせいで支障が出たらどうする? お前は俺が勝つためだけに尽くせ。 そのために生きろ。 それをお前の生きがいにしろ」 リカ 「‥はい。幹也様」 幹也 「良い返事だ。さぁ続けろ」 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ その様子を見ていたりょうま。 りょうま (あいつらはコンビで来たようだな。 けど‥あの幹也ってやつ。 なんか絶対的な『力』を感じる) たしかに‥ この命を賭けたゲームが 始まろという最中に 優雅にマッサージをさせ 悠々と待ち構えるその姿勢。 『こいつはタダ者じゃない』 という事を りょうまは一瞬にして理解した。 りょうま (‥まぁ‥これが最終決戦なんだもんな。 いわばこのゲームは 単位ゲームの心理戦を 勝ち抜いてきたやつらの最後の砦。 つまり単位の国最強の心理戦プレイヤーを 決定するゲームでもあるってわけだ。 そりゃ‥みんな 最強クラスの連中でもおかしくねぇ」 りょうまは拳を握る。 自分も負けてられないという 闘争心が彼に火を付けていた。
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