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りょうまの言葉に驚く楓。
楓
「えっ?ほんとに!
りょうまさんはてっきり‥
肉体戦を選ぶと思ってた‥」
りょうま
「‥たしかに俺が今まで
受けたゲームは肉体戦ばかり。
でもそれはゆーへいがいたからなんだ」
楓
「ゆーへい?」
りょうま
「‥あぁ。ゆーへいと俺のコンビネーションが
あればどんな奴が相手でも負けなかったからな。
だが‥ゆーへいが死んじまった今‥
単体の俺が得意とするのは
おそらく‥心理戦なんだ」
りょうまは昨日のゲームでも
見せた通り、ゆーへいと組むと
あのたくほでさえも凌ぐ力を持っている。
だが彼は元々‥ギャンブラー。
心理戦の『駆け引き』というものには
誰にも負けない自信があった。
りょうま
「‥それに‥『肉体戦』の方には
俺の出る幕はねぇと思う」
楓
「‥?」
りょうま
「‥きっと肉体戦は
『りょーた』がどうにかしてくれるさ」
りょうまはりょーたが肉体戦に出ることも
考慮しての判断だったようだ。
楓
「‥そ‥そうね!
肉体戦はりょーたさんがいる。
それに頭脳戦にも慶太が。
なら自ずと私達が受けるゲームは
やっぱり結局のところ
心理戦に限られてくるみたいね」
りょうま
「そうだな。
そして心理戦のゲームは1限。
まず俺たちが勝って
勢い付けてやらねぇと‥!」
楓
「誰が四天王かは分からないけど
頑張りましょう!」
カオナシ
「‥ミーも心理戦を受ける!」
突然カオナシが喋った。
りょうま
「か‥カオナシ!?
お前‥喋れたのか!?」
りょうまは驚く。
カオナシ
「そりゃ喋れますよ!!
ミーだって人間ですよ!
ちなみにミーはmeってことじゃなくて
一人称が自分の名前ってだけです」
りょうま
「‥‥そ‥そうか‥
ま‥まぁ‥じゃあ
明日は一緒に頑張ろうな」
りょうまと楓とカオナシは
明日の1限を受けることを決めたようだ。
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