四天王1人目

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そして‥ 今言った通り‥ この会場にいるものは 単位ゲームを勝ち抜いた 心理戦のスペシャリスト達。 力を感じさせる人物は 幹也だけではなかった。 りょうまが他の生徒達の偵察に行っている間 2人になっている楓とカオナシ。 だが‥そこに 1人の男が近付いてきた。 男 「ねぇねぇ! 君達2人で来たの~?」 男は2人に話しかけた。 楓 「‥え‥いや‥3人だけど 今は1人どっかに行ってて‥」 男 「へぇ~そうなんだ! もしかして男~?」 楓 「‥えぇ。そうよ。 それがどうしたの?」 男 「な~んだ。せっかく こんな可愛い女の子だったのに 男連れか~。残念だな~。 でもマジで可愛いよ君! 名前なんて言うの?」 男のその態度に疑問を感じる楓。 楓 (なに‥こいつ‥? ゲームが始まる前だってのにナンパ? 一体どういう神経してるの?) 楓はその男の異様な雰囲気に 違和感を覚えている。 その男はローアンズのネックレスに 左手にはジャガールクルトの時計。 そしてエルメネジルドゼニアの スーツを着ている長髪のチャラ男。 以前‥宝探しゲームの時に 出てきたブチャラ男とはワケが違う。 服装も容姿も言動も 徹底されたチャラ男だ。 男 「へぇ~楓って言うんだ! 名前まで可愛いじゃん! 俺はりんたろー! ほんとめっちゃ可愛いね! ゲーム終わったら飯行こうね」 りんたろーは楓のみに しつこく話を続ける。 楓 「‥でも‥あなた この状況でよくそんな悠長に会話できるわね‥ 怖くないの?」 りんたろー 「だね~。だってこれから始まるのは 『心理戦』だよ!心理戦! だったらお互いのことを 少しでも理解しておいた方が良くない?」 楓 (こ‥この人‥タダ者じゃない) りんたろー 「んまぁ‥でも 楓ちゃんとはそういう理由抜きにしても 話してみたかったんだけどね!可愛いし! 話せて良かったよ! じゃあゲームが始まったらまた会おう!」 そう言うとりんたろーは 2人の元から去っていた。
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