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これが協力戦なら
意味は違ってくる。
つまり慶太達が最初に受けた
宝探しゲーム。
あれも15人の生徒と1人の敵との戦い。
だがあのゲームは
人が死ねば死ぬほど
宝を見つけることができる生徒の数が減り
不利な状況になった。
だが今回は違う。
人が多ければ多いほど
黒幕はその中に紛れ
より誰か分からなくなるのである。
まさに協力戦とは真逆。
みんなで力を合わせれば合わせるほど
『ゲームが進まない』
つまり‥
誰かを裏切るのは
『黒幕』だけにあらず。
ゲームを有利に進めるために
どんどんと
人が人を欺く可能性が出てくるのだ。
幹也の
その言葉は生徒達の状況に
変化をもたらす。
ももな
「‥や‥やっぱり良い!
私の見なくて良いわ!あーや!」
あーや
「えっ?」
ももな
「思えばただ隣にいたってだけで
不用意に自分の文字を見せるのは
軽率すぎた!
まだ誰が信用できるか
わかったわけじゃないのに!」
あーや
「‥そ‥そんな‥私は別に‥」
ももな
「いいからいいから‥。
と‥とりあえず‥私は行くわ‥」
そう言うとももなは
あーやの元を離れていく。
幹也の一言で
周りがより相手を警戒し出す。
その様子を見るりんたろー。
りんたろー
「‥へぇ~
あの幹也って男タダ者じゃないね~
『いかに相手を信用できるかのゲーム』
ってことか~。
ただ‥このゲームの『本質』は
俺はこっちだと思うな~。
『いかに相手を信用させるか』
さぁ‥ゲームの始まりダネ~」
りんたろーが動き出した。
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