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一方‥
りょうまと楓とカオナシの3人。
りょうま
「あいつら‥
基本的に1人で来たやつらばっかりだから
信用できる奴も
信用してくれる奴も
いねぇんだな」
楓
「その分には‥3人で来た私達は
周りより有利ってわけね」
りょうま
「‥とりあえず‥
俺たち3人の文字を教え合おう」
りょうまがそう言うと
3人はそれぞれの文字を確認しあった。
りょうま‥商
楓‥文
カオナシ‥経
りょうま(商)
「まぁ‥3人だと
残り2人からの答えを聞けるから
どっちかが嘘をつけばバレるしな‥
全員本当で間違いない」
カオナシ(経)
「このゲーム‥3人で来て正解だった」
このゲームにおける
1番のキーポイントは
パートナーの存在。
自分の文字を毎回教えてくれる
パートナーを持つことができれば
その中に黒幕がいない限り
半永久的にゲームが続けられる。
‥‥すると‥
楓(文)
「あ!」
楓が何かを思い出す。
りょうま(商)
「どうした?楓?」
楓(文)
「そういえば‥りんたろー君も
1人で来てるのかな~」
りょうま(商)
「りんたろー?」
先ほど別行動をしていたりょうまにとっては
初耳の名前だ。
カオナシ(経)
「‥ちょっとやめておきなよ楓!
りょうまさん‥
楓ったらさっきナンパされたんです」
りょうま(商)
「ナンパだと?こんな時に?」
楓(文)
「‥もし1人なら
ちょっと様子見てこようかな‥」
りょうま(商)
「‥やめとけよ楓!
こんなゲーム前にナンパなんて
怪しすぎるぜ」
楓(文)
「‥で‥でも悪い子には見えなかったし」
りょうま(商)
「きっと‥そう思わせてるだけさ。
余計な事はしねぇ方が良いと思うぜ
お前を利用してるだけかもしれねぇぞ?」
楓(文)
「まぁそうだけど‥。
でもまぁ相手からあからさまに
文字を聞いてきたら私だってそれは気付くし
こっちは2人から文字を聞いてるから
もしあっちが違う文字を言ってくれば
嘘をついたのはすぐわかるし‥
とりあえず1回だけ
様子見に行ってくるよ!」
りょうま(商)
「まったく‥。
‥気をつけろよ!」
楓(文)
「うん!」
そう言って楓は走って行った。
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