刺激のない日々

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俺が今間違えてしまった人物。 こいつの名はチビタク。 チビタク 「ひどいぜ慶太。1年間ずっと一緒にいる俺の声がわかんねぇなんてよ」 慶太 「あぁ、わりぃわりぃ」 そう。このチビタク。そして先ほど間違えたよしはるという男。この2人は俺が大学に入学してできた初めての友達だ。 最初にできた友達ってのはやっぱり何かの運命的なものなのだろう。 初日から意気投合したおれ達の距離感はすぐに縮まり気付けば毎日のようにいつも一緒に過ごしていた。 チビタク 「それにしても1年経つのなんてあっという間だったな」 慶太 「本当だぜ。去年は何もなかったな」 チビタク 「あぁ。やっと念願の大学生だと思ってテンションが上がってたのも最初の4月だけだったぜ。それからはいつもと変わらない日々だったな」 慶太 「今年は何か刺激のあることが起きれば良いんだけどな」 そんなことを話しながら俺たちは大学のキャンパスに入っていく。
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