第1章

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俺の前を通りすぎる彼女に 紅葉の道を歩く彼女に 黒髪をなびかせ犬に笑いかける彼女に もうすぐ、自らの夢のために歩き始める彼女に 伝えたいこと 泣きたくなったら母さんが絶対抱きしめてくれる その日に送り届けてくれる父さんは「頑張って来なさい」と言ってくれるよ 俺だって、いつでも応援してるから 応援してるから。 俺は君に夢の中でしか伝えられない 直接手を握ってやることはできないけど いつでも側にいてやる 「ああ、お兄ちゃんがいてくれたら勉強教えてもらえるのに」なんて…なんて……。 可愛いことを言ってくれるなよ。 生きてなくても、幽霊でも君の兄ちゃんだから 俺の年を越えた彼女に 伝えたいこと俺の精一杯のエール 「俺の妹へ、未来へ突き進め。」
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