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子供扱いする周防に怒りがこみあげて、感情を爆発させてしまった陽菜子にとって、大人のキスをしたかっていうのは、どうでもよかった。
それなのに、どうして周防はーーーー
そんな怖い顔をしているの?
怯えてたじろぐ陽菜子に、周防が陽菜子にジリジリと近づく。
「す...周防?」
陽菜子は一歩、後ろに下がったのだが、それをさせないというかのように、周防が陽菜子に手を伸ばした。
「あっーーー」
と小さい声を上げた陽菜子を、捕らえて、周防は陽菜子に噛み付くようにキスをした。
周防が無理矢理に陽菜子の唇をこじ開ける。
周防の舌が入り込むと、陽菜子の口から「んん...」と、甘い吐息がこぼれた。
舌を差し込んで、周防は陽菜子の舌を絡めとる。
口内を犯すかのような、その激しい接吻(くちづけ)に、陽菜子は何も考えられなくなる。
そして唇を離した周防は、激しい大人のキスに蕩けてしまった陽菜子に意地の悪い笑みを向けた。
「お嬢様は私を誘惑出来ると、仰いましたよね?」
「え……?」
「ならば、やってごらんなさい。
大人のキスもできるようですし...」
先ほどのキスを揶揄した周防は、
「このまま、私を誘惑すればいい」と、陽菜子を椅子に座らせた。
誘惑しろとーーー傅く周防に、そう言われても....どうしていいかわからない。
陽菜子は困惑した。
「お嬢様が私を誘惑すると仰ったのですよ。
さぁ、やってごらんなさい」
自分の言いつけを、守らない陽菜子。
やすやすと他の男にキスをした陽菜子に苛立ちを覚えていた周防は、ブラとショーツ姿の陽菜子に命じる。
「両胸の膨らみ覆っている、その絹の布をずらしなさい……」
「え?……」
「私を誘惑するなら、それぐらいの事、当然できるでしょう」
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