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あ、あれ…?え…。
「今回はこうして裏切者も始末出来て良かったわぁ。ムカつくしなぁ」
「ええ、それは本当に良かったわ。あ、心配しないで。貴方は別よ?哀川くん」
「あーあ、わたしもっと哀川くんとイチャつきたかったんだけど~」
「栗原さん?それはわたしの台詞よ」
「そんなん言ったらわいもイチャつきたかったわぁ!」
「えぇ?佐藤さんまさかの…」
「冗談やがなっ!」
僕は人間で、あとはバグ…?完全に踊らされてたのか…?しかし記憶が…。
「心配しないで。哀川くん。わたしが全て忘れさせてあげるわ」
いつの間にか黒川の頭部は蝿のような物に変形していた。
「そう、わたしは何度でも貴方を救ってあげる。残酷な現実に打ちのめされた貴方を夢の世界へと誘う天使なのよ」
「天使言うより、悪魔ちゃうか?」
「黙って哀川くんを押さえなさい」
「へいへい…。バグ使いの荒いこっちゃで。ほな、皆押さえぇ」
「な、何をするんだ?や、やめろ!」
僕は反バグの人達…いや、バグ達に押し倒されて全く身動きが取れなかった。
耳元で泰三が囁く。
「哀川。腕相撲の時はおれがわざとああやったんだ。悪かったな。騙すつもりはなかった」
北村が叫ぶ。
「生存の哀川!まったくその名に恥じない奴だぜ!次はおれのナイフに当たって死んでくれてもいいんだぜ?当てねぇけど。はは!」
「北村。五月蝿いわよ?じゃあ哀川くん。改めて言うわ。わたしが全て忘れさせてあげる」
黒川は僕の上に跨り、口から触手のような物をだして僕の中へと入ってくる。痛い痛い痛い!やめろ!もう声さえ出なかった。
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