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再び天国
そのころ、雲の上の天国では、ノンノ姉さまが、丘の上のお花畑で、花を髪飾りにして遊んでいました。
ノンノ姉さまが、花で作った髪飾りを髪につけようとしたときでした、一匹のチョウチョが飛んできたのです。
「あら、何て綺麗なチョウチョかしら。あなたもお花が好きなのね!」
ノンノ姉さまは、微笑んで右手を差し出すと、チョウチョがノンノ姉さまの右手にとまるり、ノンノ姉さまにいったのです。
「ノンノ姉さま、弟のノンモさまが雲から落ちてしまわれましたよ!」
ノンノ姉さまの右手にとまったチョウチョは、ノンモが追いかけたチョウチョだったのです。
ノンノ姉さまは、チョウチョの言葉を聞いて驚いてしまいました。
「それは、いつのことですか?」
「ちょっと前のことです。私のことをつかまえようとして、雲のはじから落ちてしまわれたのです」
ノンノ姉さまは「大変!」と声をあげると、ノンモのことを教えてくれたチョウチョにお礼をいうと、御殿の方へ走って行きました。
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