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丁寧にピンクの可愛らしい封筒が使われた、私の名前まで書かれた丁寧なもの。
ハート型のシールを外し、中身を出した。
同じくピンクの、桜のマークがあしらわれた便箋。
それを開き、目を通す。
女の子らしい丸っこい文字が、そこにはあった。
*
私は改めて、今日の仕事の脚本を見直していた。
今回の内容は、いわゆる感動系のものだった。
ヒューマンドラマ的なものを萌え絵にのせて発信し、露骨なお涙頂戴的な音楽がのせられるという演出がなされる。
それが今の私には、酷く胸を打つ内容に思えていた。
改めて見直す、そのキャラの葛藤、決断、行動。
そしてそれが引き金となる、悲劇の連鎖。
押し寄せる怒涛の展開に、それでも負けない主人公と、ヒロインの二人。最後は登場するキャラ全部叫ぶ、泣く。
そりゃもうぼろぼろ泣く。
それに私自身、胸が苦しくなるほど感情移入させられていた。
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