第4章 まさかツインソウル?

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(高校生になったら、友達とパーティーとか言って、家でやらなくなるだろうな…今年が最後かも?) 若葉の事を考えながらも、宏二へのプレゼントが気になっていた。 (どうやって渡そう…?) プレゼントは買ってしまったけれど、あんな事になってしまって、こちらから連絡するわけにもいかない。 (だいたい、私…もう一度会う気?すっかり忘れてたけど、不倫したのよね?しちゃったのよ、この私が) あの日の事が、まだ現実だと思えないでいた。 まるで、どこか別の世界の出来事のように思えた。 (友美には言えない。また何て言われるかわかんないもん) ただ縁の深い魂が、肉体を持って地上で巡り会い愛し合っただけ。 たまたま今回の転生では、男性が18才年下だっただけ。 同じ時代に一緒に転生しているツインソウルは、それまですれ違っていても、時期が来れば巡り会う。 でも2人は、まだお互いがツインソウルだとは思っていない。 双葉は、もしかしたらと思いながらも「まさか」という気持ちの方が強かった。 まだこの時点では… (巡り会うのが難しい魂なんでしょう?一緒に転生してない時の方が多いって言うし…だいたい本当に転生ってするの?魂なんて有るの?) ただの偶然が重なって、よく会うだけ。 世の中不思議な事はいくらでも有る、と思った。 (ソウルメイトとか何とかって、そりゃロマンチックな話しで、女はそういうの好きだけど、ツインソウル?宏二君と私が?) 「まさか」 そんな風に思ってみたり… もしかしたらそうなのかも知れないと思ってみたり… 宏二と出会ってから、そんな毎日が続いていた。 (彼女居るんだし、クリスマスは彼女と過ごすんでしょう) そう思うと、何故か涙が浮かんで来る。 (え?何で?何で涙よ?年のせいで涙もろくなってる?それにしても涙腺緩み過ぎでしょ。勝手に出て来ないでよ、私の涙)
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