プロローグ

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(っていうかだ、まず、さっきから俺は一体、誰に語ってんだよ、っていうね…) 大体、ここには、死んだ俺と、俺しかいないってのによ。 ふっ……さて、どうするかな。 移動もさほど出来ず、成仏も出来ないとなると… 『成仏できるでぇ!』 って誰だよ! どこにいる?? 姿は見えないがどこからか声は聞こえる……いやなに、たまに聞くような“アタマに、そう俺の意識にそいつは直接語りかけて…”とか何とかいうのとは違う! まさに、もろに声がするという安っぽい展開だ。 何だよ一体いきなりこの展開! 『いやいや、ようあるやん! こんな展開!』 いや、ない。漫画だろそれは。俺は死んでんだぞ! 『知ってるよ。お前が死んでんのは。っていうか、こういう展開あるよ実際! いや漫画でな…わしゃしゃしゃしゃ』 だから漫画じゃない! これは現実だぞ! ってか、どこにいるんだよ! ったく! 『あのな!漫画やんか、こんなもん! そやなかったらワシなんか出てけーへんわアホ!』 いや、いや何故に逆ギレ…漫画じゃないっての。つっうかだよ、そもそも、お前誰なんだよ一体。まず、姿現せって!
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