第1章
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垣根の向日葵に隠れて、そっとキスをした。 白い頬は、柔らかく甘い香りがした。 気付いた表情はみるみる赤らいでいく。 嗚呼、何故こんなにも胸が締め付けられるのか。 何故こんなにも、儚いなのか。 その問いに応えるでもなく、風が二人の間を通り過ぎた。 「…約束、だからね 次の瞬間、月は、まるで最初から何もなかったかのように、揺らいで消えたーーー
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