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ここは伊集院グループが所有するシアター。
美月奈津子主演舞台と聞いて、多数の観客が集まっている。
彼女にアレだけの舞台を見せて頂けた例のバカップル(マチ子女王様命名)も、バッチリ決めてその観客席に居た。
「誠治さん、奈津子さんが大好きな赤い薔薇の花束を託けて来たよ!」
「贈り主の名前はどうしたんだい?」
晶が恥ずかしそうにしながら『バカップル』と呟いたので、誠治は飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになる。
「託けたの徹さんだし、奈津子さんがバカップルを気に入ってるから大丈夫ですって」
「あの人だけは誰も逆らえないんだ。
全く…マスター経由でどんな噂を立てられるか、こっちはたまったもんじゃない!」
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