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「おい伸二ー!・・・」
「徳島伸二!起きなさい!!」
「・・・ん?・・・あ、はい!」
「何がちくしょーだ、伸二、最近おかしいぞ、放課後教室に残っていなさい」
授業中にもかかわらず伸二は眠ってしまい、またあの夢を見て寝言を言ってしまっていたらしい。
寝言は教室内に響き渡り、どうやら先生のお冠に触れてしまったようだ。
先生は通称”鬼軍曹”と言われるとても厳しい先生で、サッカー部の顧問をしているので伸二の事も良く知っている。
(「これはこってり絞られそうだな・・・」)
今まで鬼軍曹の授業で寝るということは考えられない事だったが、サッカーを引退し、サッカーにも勉強にも目標を見いだせない伸二の気は完全に緩んでいた。
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