友人

5/7
前へ
/39ページ
次へ
「…ははっ、スゲーな。こんな話し信じるのかよ」 「なにが可笑しい」 「だって…」 誰が信じる?こんな話し。 俺だってもしも“普通”だったら信じない。 いや。 自分のこんな部分をまだ信じたくないし、コレさえなければ…なんて、いつもおもってる。…のに。 (こうもアッサリ信じてしまうのかよ…お前は) どんなに友人を作っても、 憧れていた場所に身を置いてみても消せなかった疎外感を、見えない壁を。 簡単に納得して。 簡単に壊された。 「俺…もっとはやく冬野に教えてあげればよかった」 「なにを?」 「俺が、こんなんだって。」 他人を避けて遠ざかっていた自覚はあった。 でも、それはいつも自分が被害者みたいな気持ちだった。 でも、違ってたンだな… 、
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加