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過ぎた事を蒸し返しても良い事なんかない、のは分かってる。
でも、でもさ。
『誰かの不幸な未来』
を変えるために、俺だけが先に辛くなって
その上、本人はピンピンしてたら、信じてもらえないだろう。
…そんなの御免だ。
俺を信用してくれて夢まで語る北野には悪いケド付き合いきれない。
「北野は俺を利用したいんだな。」
「え?」
「…別に、いいけど。俺こんなんだし。
でも、俺だってバカじゃないし感情だって、…ある」
真っ直ぐな北野に
胸の中で渦巻くモノを曝け出すことは出来ないが、せめて。
「俺は北野の未来を見て、怖かったし痛かった。
だから、助けられてよかったっておもう。
なのにお前は俺を利用しようとすることばっかりだっ」
吐き捨てるしかない台詞。
こんなこと言ってしまう自分は小っさくてダサイ。惨めだ。
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