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強烈な予知に抵抗するように、机から顔をガバッとあげ、窓際の席を見渡す。
そこには、クラスで一番無口で浮いていた冬野が本を読んでいた。
「冬野!」
叫ぶように、声を出す。
「危ないから!こっち来いっ!」
「…は?」
「いいから、はやく!ボールが飛んでくる!」
「なにいってるんだ?」
要領を得ない冬野は首を傾げていたけど、尚也はそんなことに構わず彼を無理矢理にその場から引き離し教室の外へと引っ張った。
「おい、なんなんだよ急に。寝ぼけてるのか?」
腕を引かれる冬野が抗議の声をあげた、そのとき。
-ガシャンっ
さっきまで座っていた席の窓が割れた。
床には野球ボールが転がっている。
「………は?」
冬野の目の前に信じられない光景があった。
。
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