第1章

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「バカかお前は?そんなわけが有るまい。名前の性で頭もおかしくなったか?」 ――イチイチ名前について突っ掛かんなと言いたい。 「お前に客だ。何でも中国のオカルト商だとかでこの学校で一番オカルトに詳しい奴に会いたいと言ってたので、オカルト好きならまずお前かと思った」 「何かってに紹介してんの?俺に中国の知り合いなんて居ないから。 国内から出たことないから。 ってかその中国人が何のようなんだよ?」  そんな事を言っていると真帆驢馬の後ろに金髪で全身にジーンズを着込んだ男が丸いグラサンをしながら立っていた。 「お初にお目にかかる悪魔教師の教え子たち。ワタシはゼン・シュと言う名の対魔師だ。君にひとつ聞きたいことがある」 「帰ってくれませんか?多分人違いなんで」 ――明らか怪しい  何にしても真帆驢馬の妙に邪悪な笑顔が見ていて腹立たしかった。 ――邪顔(じゃがお)と名付けてやる 「何なの?その妙に革新的でしてやったり的な笑い顔は。お前今わざとこの中国人と俺を出会わせたろ?」 「貴様にはお似合いだこの変名凡人」 ――俺そろそろキレて良いんじゃね? 「話を戻そう。君にひとつ聞きたいことがある。ここのトイレを探してる。知ってたら教えてほしい」
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