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「そうか…。良かったじゃねえか佐伯。ま、突っ立ってないで座れよ。蘭さん、今日は時間を気にせずゆっくり寛いでください」
森山さんは主任と私に微笑み、メニューを置いていった。
「森山さんは、大学の先輩なんだ。だからここは俺の行きつけの店ってわけ。…この個室は特別に用意してもらったんだ」
特別な部屋。
ログハウスみたいな造りだから、自然に囲まれてるようで落ち着くし、窓の外には見晴らしのいい景色が見える。
まさに癒しの空間だ。
「ここだったら、静かだし落ち着いた雰囲気の中でゆっくりお話しできそうですね」
「そうだろう?まずは腹ごしらえからな。この前のランチも美味かったけど、今日は休日だから別メニューを楽しめるはず。ほら」
そう言って私にメニューを差し出すと、柔らかく微笑んだ主任。
土日限定のランチコースを2人とも選んで、楽しく会話しながら少し早目の昼食をじっくりと堪能することができた。
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