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「まひろにしてみれば、どっちでも大差ないかもしれないけど。でもお父さんは麗花さんを好きだったわけじゃないって。麗花さんの周到な計画の上での過ちだった」
麗花さんも言っていたような気がする。
「そうですか…。子供の私には分からなかった"大人の事情"があったってことですよね」
ずっと頑なに両親の離婚についての話を聞く事を拒んできた私。
子供だったから詳しくは話せなかったっていうこともあるんだろうけど、私が拒否して受け入れようとしなかったっていうのが一番大きかったんだろう。
大人になった今だからこそ、麗花さんから話を聞かされても、取り乱したりせずに済んだのかもしれない。
「そうだな、大人の事情…。子供からしてみれば都合のいい言葉なんだろうな。…とりあえず今までのところはいいか?話を進めても大丈夫か?」
私が麗花さんから話を聞いたこと、主任に告げるべきなのかな。
…いや、それはやめておこう。
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