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「わっ、私はですね、お酒好きなんですけど、たまに飲み過ぎちゃうみたいで、一応自重してるんです。今を1段階とすると……」
数日後、ビアガーデンで２課の飲み会があった。
海も見える開放的なレストランの庭で飲むビールはなかなか美味しく、料理も申し分なかった。
先程まで前に座っていたはずの杉中さんは移動しており、代わりに小宮さんが目の前に。
……喋っている。
彼女とこんなふうに仕事以外の話をするのは初めてだ。
このつまらないはずの男に懸命に話しかけてくる彼女を見て、なぜか俺は、種をひたすらかじる小動物を頭に浮かべた。
……楽しくなる？ 記憶が飛ぶ？
どれだけ酒を飲んでも変わらない自分にとってそれは、ある意味うらやましく感じるものでもある。
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