side N

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「ねぇ、彼女できた?」 「いえ」 「ほっとかないでしょ? 周り。なんでOKしないの?」 「必要性を感じないからです」 束ねた髪のゴムを取った彼女は、ベッドの上、下着姿を恥ずかしげもなく披露しながら、俺のほうへ手をついて距離を縮めた。 「口開けて」 「……」 「舌、出して」 「……」 「ふふ。間抜け。南条君のそんな顔見れるの、私だけなんだね」 舌と舌を繋いで、でも唇は触れず、薄明かりの中、されるがまま。
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