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「ていうか、女子に“腐る”って言葉つけるの、あんまりじゃありません？ そんな汚いものみたいに。誰かに迷惑かけてるわけじゃないし、細々と楽しんでるのに」
「……」
口を尖らせ、眉間にシワを寄せながらブツブツぼやいている小宮さん。
よくわからないから、頷くだけにしておこう。
「まぁ、そんなことはどうでもいいんです。せっかく王子がおいでなのだから」
「……」
小宮さんは両手でジュースを飲みほして、グラスの中に入っている氷をカランカランと回した。
「私、今、無敵です」
「よくわかります」
「だから、無敵ついでに折り入ってお願いがあります」
「……はい」
まだ何かあるのだろうか。
「“撫で友”になってくださいませんか？」
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