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「はあああああ？ お前マジか？ 彼女“は”って、なに？ セフレならいたってことか？」
「セフレ……。うーん、まぁ、そういうことになるんですかね。ひとりだけ」
「ひとりだけ？」
「高1のときから6年間。5つ上のバイトの先輩に誘われて。呼ばれれば行く、みたいな関係でした。もう何年も前の話ですが」
「おいこら。なんだそのAVみたいな設定は」
「彼女の結婚を機に、関係終わりましたけど」
「うわ」
「うわ」
堤課長と羽島課長がハモる。
「それ以降は？」
「まぁ、続けて会うような関係の人はいなかったですね。さほど恋愛に関心が向かず」
日本酒をひと口飲んでそう言うと、彼らは残念な人を見るような目で、ため息をついた。
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