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わかっている。
彼女をそんなふうに映すのは、互いに酒が入っているせいであり、俺の……この妙な心持ちのせいだ。
なぜか気が急き、落ち着きがなく、苛立ちや焦りにも似た、そんな……。
「ロリー……イト」
「はい?」
もうすぐ着きそうな距離に来た頃、俺の肩でウトウトしていた小宮さんが目を覚まし、呟くように言った。
「カロリーメイト買うから、そこのコンビニで降ろしてください!」
今度ははっきりと言って、俺が何か言う前に、運転手さんが、
「わかりましたー」
と答え、料金メーターをピッと止めた。
「……」
コンビニ……。
駐車場に入り、店の前で停車したタクシー。
そのコンビニは、向かい側に本屋のある例のコンビニだった。
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