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「っす、すみません、南条さ……」 「うおっ! びっくりしたー」 聞き覚えのある声に体を起こして見ると、今まさに隣の席に入って来たらしい堤課長と彼の課の男社員が、驚いた顔で見下ろしている。 「南条、おい。お前なに真昼間の蕎麦屋で女を上に乗せてんだ」 「……事故です」 堤課長の思いっきりにやけた顔にそう返すが、彼は口笛を軽く吹いて片眉を上げる。 「堤さん。こんにちは」 「あ、なんだ、相手サラじゃん。仲良くやってんだ、いろんな意味で」 「…………」
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